毎日オンライン英会話をしていると、
「わあ…すごく質問の上手な先生だな」と思う先生に会うことがたびたびあるのだが、
そういう先生たちはおおむねメタ言語の使い方がうまい。
いちばん顕著に感じるのは、ちょっと質問がパーソナルなところに入りそうになり、
質問の前か後に
「If I may ask(もし聞いてもOKなら)」を付けてくれるとき。
「If you don't mind me asking this…(このこと質問してもよければなんだけど)」なども。
私は基本的にan open book(隠し事しない人)なので
大体何を聞かれても「Go ahead.」だし「Thank you for asking」なのだけど、
聞かれたことに答えるという私のアクションが変わらないとしても、
相手の「プライベートなこと聞いちゃって大丈夫かな?もしイヤだったら答えなくてもいいんだよ」というジェスチャーはとてもありがたい。
人として尊重されている気持ちになるから。
それに対してたまに、
質問するために質問してるね…?^^;と感じるときもある。
I think you are asking questions for the sake of questions itselfとはもちろん言わないけれど。
微妙に余った空白的な時間を埋めるための質問は、相手に気づかれてしまうものなんだな。
タイトルの話は、アメリカで活躍するジャーナリスト田村明子さんの著書。
田村 明子 KADOKAWA 2015年01月30日頃 売り上げランキング :
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インタビューの名手なんだろうなとわかる一冊だった。
メタ言語で相手を気遣って、関係性を築くための英語がたくさん紹介されている。
特に面白いと思ったのがこちら。
A:Do you like opera?
B:I love opera. I'm a big fan.
上記の例のように、何かを好きかと聞かれた場合、本当に好きなら
のように、likeをloveに言い換えるのが一般的です。
Yes, I like opera.とそのまま答えたら、「まあまあ好き」程度の印象。
あるいは次のようにbut(でも)が続きそうな雰囲気です。
Yes, I like opera, but 3 hours is a little bit too long for me.
Would you like to~という質問に対して、I'd love to!という答え方をすることがありますが、同様の理由からです。
学校の英語の授業でlikeにはloveで返すと習ったことは私の記憶の限りないけれど、
こう言うことは大事な知識だと思う。覚えておくとよさそう。