無目的英語学習者の日記

進学にも就職にも昇進にも関係なく、心のおもむくままに英語を学んでいます。

長い一文を文法訳読法でがっつり訳してみる

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ネイティブキャンプのデイリーニュースに出てきた一文が長いから読んでみてほしい。

 

ちなみに、「Are Moral Machines Possible?(モラルマシンは可能か?)」と題された文章の中での一文です。

 

「This is due to Delphi's moral compass depending on decisions programmed into it that reflect the biases of the programmers and the situations it was given and explains why AI algorithms used in the judicial system seem random and those used by social media sites cannot always recognize hate speech.」

 

長くない?!

 

This is due toのあと、dependingが分詞でmoral compassを説明しにかかってて、

that節がくるところまではいい。

 

「that節どこで終わるの」がぐるぐる回り、

最後しれっと、cannot always recognize hate speech(ヘイトスピーチのことはわかりません!キリッ)と終わるのずるくない?!

最後が妙にわかりやすい文は、ついスルーしちゃうんですけど、

中身わかりにくすぎです・・・。

白目になりました。バッカヤロウッ!(とりあえず切れておく)

 

和訳にはこうありました。

「これは、デルファイの道徳心が、プログラマーの偏見と与えられた状況を反映したプログラムされた判断に依存しているためで、司法制度で使われるAIアルゴリズムがランダムに見え、ソーシャルメディアサイトで使われるものがヘイトスピーチを常に認識できない理由も説明できる。」

 

これ私の脳内では、

「これは、デルファイの道徳心が、プログラマーの偏見と与えられた状況を反映したプログラムされた判断に依存しているためで、司法制度で使われるAIアルゴリズムがランダムに見え、ソーシャルメディアサイトで使われるものがヘイトスピーチを常に認識できない理由も説明できる。」

こんなふうに映ってますね!薄いところは、脳内でモヤがかかってます!

 

自分なりに、この文章としっかり取り組んで、

無理くりカッコや矢印を使って理解するとこんな感じ。

 

This is due to Delphi's moral compass <depending on decisions >←programmed into it(=Delphi) that(decisionsにかかる) reflect the biases of the programmers and the situations it was given(。) and (主語は文頭のThisになる)explains why AI algorithms used in the judicial system seem random and those(=AI algorithms) <used by social media sites> cannot always recognize hate speech.

 

高校生の時を思い出すなあ!

ガッチガチの文法訳読法、私は嫌いじゃないです。なんとなく達成感があるから。

 

この文章での発見は、「moral compass」。

これは倫理基準という意味なんですね。

 

moral compass
倫理基準、道徳的指針単語帳

have no moral compass
道徳的な指針[行動の基準]を持たない、道徳的な意味で行動が首尾一貫していない

set a moral compass
倫理基準を設ける

have a strong moral compass
強い倫理観の持ち主である◆単純に「規則を守る」というニュアンスではなく、場合によっては「規則違反・命令違反だが、人としてこうするべきだ」と判断するような決断力が含意される(上官の非人道的な命令に従わない場合など)。◆【直訳】強い道徳の方位磁針を持つ ⇒ 何が正しいか自分の良心に照らしてしっかり判断

moral compassの意味・使い方|英辞郎 on the WEB

 

これは会話の中でも使えそう!

 

あとjudical systemも知らない言葉でした。司法制度、法廷制度などと訳せばよいみたい。

 

話を戻して、最初の長い一文。

私だったらこういう日本語にすると思います。

「これはデルファイの倫理基準というものが、プログラマー固定観念や与えられた状況に左右される決定に依存するからである。さらにこのことは、司法で使われるAIアルゴリズムになぜ一貫性がないように見え、SNSで使われるそれがヘイトスピーチを認識できないのかの説明になる。」

 

公式の和訳と大差がなくてヨカッタ。

日本語にしても動詞が多いし、一読してわかりにくい。

 

それにしてもなんで「situations it was given」で一文をそこで終わってもらえなかったの?ねえ!とすがりたくなります。

受験英語じゃないんだからさあ~。

 

でもこういう機会があると文法を確認することもできてちょっと楽しいけど。

 

全文や和訳はこちらで確認できます。

[NativeCamp]教材 | デイリーニュース 科学/テクノロジー [477 : [Level 8-9] Are Moral Machines Possible?]

 

ところで、世界史および公民を習ったときの記憶では「デルフォイ(神託)(ってありましたよね)」だったのですが、デルファイはデルファイの英語なんですね。

 

デルファイ法

〘名〙 (Delphi technique の訳語。「デルファイ」は「デルフォイ」の英語名で、古代ギリシアアポロンの神託地の名にちなむ) 技術予測などに用いられる技法。多数の専門家や個人に予測についてのアンケート調査を行ない、その結果を回答者にフィードバックして調査を繰り返し、精度を上げながら、未来についての確かな見通しを得るもの。

デルファイ法とは - コトバンク

 

なるほどでした。おなかいっぱい。

 

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