無目的英語学習者の日記

進学にも就職にも昇進にも関係なく、心のおもむくままに英語を学んでいます。

パンデミックがもたらしたもの

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推し先生が持ってきた記事の読解。

 

www.oecd-forum.org

 

原文で一読してため息。単語が難しい。

わからなかった単語を一通りチェック。

立ち止まり立ち止まりしたから内容が入ってこない。

次にgoogle翻訳にかけた本文を読んでようやく大体のところを理解する。

 

レッスン中に音読。調べた単語がさっぱり抜けていて、

「あーこれ調べた。なんて意味なんだっけ」ってそのたびごとに律儀に思う。

 

このあたりの単語が初出だった。

 

  • benevolent 親切な
  • unsolicited おせっかいな
  • ensconce 身を隠す
  • vex 悲しませる
  • conjecture 憶測
  • fare やっていく
  • supplant 力ずくで奪い取る
  • besiege 包囲(攻撃)する

 

もう一度おさらいをしないとな…(暗澹たる気持ち)。

 

面白いと思ったところ、響いたところの引用を。

In terms of loss of life from a single event, it surpassed both the First World War (17 million dead) and the Second World War (60 million dead) and may have killed as many people as both wars put together. Yet, as Spinney notes, ‘When asked what was the biggest disaster of the twentieth century, almost nobody answers the Spanish flu.’ More surprisingly, even historians seem to have forgotten the epidemic. In 2017, WorldCat, the world’s largest library catalogue, listed roughly 80,000 books on the First World War (in more than forty languages) but barely 400 on the Spanish flu (in five languages).

 

<拙訳>

一つの出来事での犠牲者の数としては(パンデミックの死者は)、第一次世界大戦(死者1700万人)、第二次世界大戦(死者6000万人)でのそれを上回り、両大戦を合わせた人数と同程度と言えよう。しかし、スピニー氏が指摘するように、「20世紀最大の災害は何かと問われてスペイン風邪と答える人はほとんどいない」。さらに驚くべきことに、歴史家でさえ、この伝染病のことを忘れてしまっているようだ。2017年、世界最大の図書館カタログであるWorldCatには、第一次世界大戦に関する書籍が約8万冊(40カ国語以上)掲載されているが、スペイン風邪に関する書籍はたったの400冊(5カ国語)しかない。

戦争より多くの人が死んでいてもパンデミックが記憶されにくいのは、

ウィルスとの戦いは目に見えないし、

戦争が人災に分類されるとしたらパンデミックは自然災害に近いものとして認識されるんだろうか。

人はナラティブの生き物だから、戦争のようなナラティブの源泉には惹かれるけれども、パンデミックの物語は戦争のそれよりは雄弁にならないもかもしれない。

戦争ほどの物語が生まれる装置を人類はまだ経験していないのかも。

Fear of the virus in the early stages of the pandemic inspired a state of national unity that many societies have not experienced in years, but in the longer term it will deepen existing social and political divides. The pandemic will not only intensify the political, economic and social divisions that were once manifest throughout all societies – it will also establish the pandemic as a line in the sand.

 

<拙訳>

パンデミックの初期段階におけるウイルスへの恐怖は、多くの社会が長年経験してこなかった国民の団結を鼓舞したが、長期的には既存の社会的、政治的分裂を深めることになりそうだ。パンデミックは、かつてすべての社会で顕在化していた政治的、経済的、社会的分裂を激化させたものとしてだけでなく、終わりの始まりとして位置づけられるものになるかもしれない。

 

ある見方においてはパンデミックは"the greatest divider"社会を断絶させるものであり、

またある見方においては"the greatest equalizer

 

かなしいかな私のような准専業主婦みたいな存在はワクチンの優先順位が下の下だし、

存在自体が不要不急と言われているようなもんだなと思って、

この2年間、だいぶ「やさぐれと開き直りの態度」を育ててきたように思う。

そんななかで、せっせとブログを書いたり英語を勉強したり空手をしたりして、

自分の自尊心の苗に水をやり虫がつかないようにし、

結果として、健康にしたたかに、何とか生きてきた。

この2年間を思うと「I'm proud of myself」という気持ちにもなっている。

 

ウィルスの前に人間が等しく無力であることに対して、

社会の仕組みは明らかに、力が加わりすぎている。

あるいは、野放図にされすぎているのかもしれない。

 

「じゃあどうすりゃいいのよ」という問いに対して、

万人を納得させる答えなどあろうはずもないけど、

少なくとも「私にはこれが有効であった」といえるアンサーにもし価値があるなら、

私はそれを他の人に伝えていけたらいいと思う。

 

そして、これはまだ私の中でまだ熟していない考えなんだけども、

「新しい価値観は見出せたけどそのなかでの立ち居振る舞いや身体技法はまだ未開発」というのが実感としてあるので、ここをもう少し考えを深めていきたいところ。

 

いずれにせよ我々はまだ渦中にいるので、パンデミックを歴史はおろか、

個人史のなかにすら位置づけられていないけど、

すでにこの2年間に経験したこと、出会ったもの、こと、人の価値はとても大きいことは、

今もそうだし、振り返ったときにもそう思うと思う。

 

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