合コン「さしすせそ」なる言葉は、合コンに行ったことがない私も知っている。
合コン「さしすせそ」とは、合コンで女性が男性を虜にするための会話のテクニックです。
さ:「さすがですね!」
最初の「さ」は、「さすがですね!」という相手を肯定して褒める言葉です。し:「知らなかった!」
女性が知らないことを知っていると、男性は自尊心をくすぐられます。そして、喜んでいろいろな話をするようになるため効果的だということです。す:「すごいですね!」
「さすがですね!」と同じように男性を褒める言葉として効果的に使うことができる言葉です。せ:「センスが良いですね!」
使えるのは服装や持ち物などのセンスを褒めるときだけではありません。写真を撮るアングルなど、ちょっとした行動や振る舞いでもセンスを感じるものを褒めてあげれば、会話を膨らませるきっかけにもなります。そ:「そうなんですか!」
相手の話を聞いていますよという意思表示ができる言葉です。
これは英会話でも使えるテクニックなんだろうか?
英語ではあいづちもないし、基本的に相手が話し終わるまでは待つスタイルだから、
このテクニックをそのまま英語に訳して英会話で使ったら、おかしなことにはなると思う。
ではあるものの。
2人での会話で「あなたの話を興味深く聞いている」ということを示すことはある程度有効かもしれない。
聞き手が、自分の話している内容を価値づけてくれて、もっと話してほしいという姿勢を見せてくれることは、
話している側にとってもはうれしいものだし、勇気を与えるだろう。
英語で話すといっても、常にネイティブと話すわけではない。
母語として英語を話している人ばかりでなく、
第二言語、外国語として英語を身につけた人はたくさんいる。
畢竟、ノンネイティブ同士で英語で会話する場面は多いわけで、
英語を外国語として学んできた者同士、
特に日本人同士で英語で話す場面などでは、
「さしすせそ」に代表されるような、フィラーを一歩進ませたような一言をさしはさむことは、
会話をうまく弾ませるための潤滑油として機能するようにも思う。
「英語での会話」としての自然さを追求しつつ、
相手への興味関心を保つかたちの、合いの手のようなひとことをテクニックとして持っていることは、とてもよさそう。
というわけで、日本語の「さしすせそ」を英語にするとどうなるかを考えてみたい。
さ:「さすがですね!」
「さすが」って英語でどう言うのよ…と悩まず、
ここはシンプルに、
”Wow.”でどうだろうか。
あとはちょっと軽いけど、あえて軽い感じで、
”Cool”とか" How cool is that?"、
"Sounds pretty cool."もよさそう。
(とにかくクールって言いたい人みたい。笑)
し:「知らなかった!」
文字通り訳せば、
”I didn't know ~”になるでしょうが、そこで止まると、
「…だから?」って感じになりそう。
「知らなかった。だから、教えてくれてありがとう」と、教えてくれたことへの感謝を示したければ、
”Thanks for informing me.”
”Thank you for the information. I appreciate it.”
などですかね。
す:「すごいですね!」
言いやすいところだと、
”Awesome!”
”I'm impressed!”
"That’s amazing."
などでしょうか。
あとは、英語での会話ではよく相手の名前を呼ぶので、
”Hey!名前!”
だけでも、抑揚をそれなりにつけたら、「すごいね!」感が出そう。
あとは、
「よかったね^^」に近い”Good for you.”、
あとは、文脈によっては、
”Congratulations.”
”You did it!”などがフィットしそう。
「すごいね」とは一見逆を行くけど”I knew it!”は(あなたがやり遂げるって)わかってたよ、知ってたよ!と伝えられる。
いい結果が出るってわかってたよ、と信じてた気持ち。
既に親しくなっている相手には、「あなたがすごい人だって、私知ってたんだよ」と伝えられそう。
せ:「センスが良いですね!」
"You have good taste in ~"
で言えそうだけど、
個人的には、「センス/taste」という言葉を持ち出すのはちょっとやりにくい。
「人のセンスをあれこれ言う人です、私は。私は見る目があるのです」というニュアンスを感じるからかもしれない。関係性とか言い方?
シンプルに、「そのシャツ素敵ですね。似合ってます」くらいのほうがパッと出てくる。
”I like your shirt. It suits you.”
"That blue shirt looks good on you."
自分が言われたときは”Thank you! I'm glad you like this.”とか”This is my favorite.”とかで返してます。
そ:「そうなんですか!」
驚きを伝えたいなら”Really?”とか、
文字通りだと"I see."とか”Okay.”になろうけれども、それだとあまりに味気ない。
意外とこれはちょっと訳しづらいのかも。
”Is that so?”だと「あ、そう?」「ホントなの?」って無関心か疑いのまなざしを向けてるように思われちゃうかも。
”That's new to me”にして「知らなかったです」、
そのあと
”Could you tell me a little more about~?”ってやって情報を引き出すと感じがよさそう。
ちょっとプライベートなことに立ち入りそうになっちゃったら”If I may ask”か”If you don't mind me asking this”を付け足す。
まとめ
短い肯定的なフィードバックはもらうととてもうれしい。
「あなたの話は面白い!もっと知りたい!教えて!」って言われたら、すごくうれしい。
”I've always wanted to know about~”(ずっと~について知りたいと思ってたんです)
"Could you share some experiences~?”(~についての経験を教えてもらえませんか)
"I'm curious how you did~in the first place"(そもそもどういうふうに~したのか気になります)
とか言われたら、私の中の親切なおじさんみたいな人が調子に乗って、「そう?えへへ。じゃあもっと話しちゃうね!」ってなって気分がいいです。単純なので。