今見ているのは、アメリカのテレビドラマ、This is usの第5シーズン。
3つ子として生まれた主人公たちは、紆余曲折を経てそれぞれ40歳になり、
それぞれのbumpyな人生を歩んでおります。
This is usで話されている英語ですが、
日常会話なので、専門用語は少なく、
登場人物の感情や場面とともに、実践的な英語を学べるいい教材だと思います。
これは、シーズン5のエピソード5「家族への旅」で、
出てきた表現。
ネタバレになるので、人物名は書きませんが、
ある人物が、自分にとって重要な人物につながる相手に電話をかけています。
会話の末、
「そちらに伺っても?」とその人は言い、
電話の相手は、「願ってもないことだ」と返事します。
「そちらに伺っても?」
「願ってもないことだ」
を英語にするならば…?
自分で英語で文章を作るなら、前者は、
May I visit you?か、
May I come over there?か。
そして後者。
願ってもないことだ、は、
どう言おう。
If that's okay with you.
かな。
で、実際に使われているのはどうかというと、
What if we were to come up there?
でした!
わああ!
母語話者の英語っぽさ満点。こういうの自分が作文しても全然出ないよ。
冒頭からして、What ifが来た。
「仮に~した場合、どうですか?」のWhat if。
ここに続くのは、be to構文。
これは「予定」を表すと考えてよさそうかしら。
しかもwereにして、仮定の感じが強く出て、
「もし私たちがそちらに行くということにしたら、どうでしょうか?」と、
すごく柔らかく、(自分たちがそちらに行くという)可能性を提示している…!
英語は直接的な言語であるといわれているけど、
「伺う」という謙譲語そのものの表現は英語にはないけど、
こういう、ふんわりと相手の反応を確かめんとする言い方もできるんだ!と感動する。
これに対する答えは、
If that's what you could do.
canでもいえるところだけどcouldにして、丁寧さがアップしている。
この後ろには、おそらく「I'd be very happy」が省略されているんだと思いました。
相手の提案に乗っかって、「そうしていただけるなら!」の感じ。
What if we were to come up there?
If that's what you could do.
どちらも、なんてワクワクする表現たちなんだろう!!
なんて呼応しあった表現たちなんだろう!!
どっちの側でもいいから、いつか言ってみたいな。
「What if I were to come up there someday?」
「If that's what you could do!」
いつか、会いたい人のいるその場所に。
そのとき私は、移動する側でも、待つ側でもいい。