このあいだの、創造性の続き。
美は、誰か一人でもその美を享受すれば成立するのではないかな、
それに対して創造性というのは、最初は単なるアイディアのかけらでしかなかったのが、
一緒になって考えてくれる人、アイディアにアイディアを重ねてくれる人の存在で、
創造性のあるなにかへと形を変えていくんじゃないかな…というふうに私は思ってます。
私の英作文としては、
It has no clear criteria for what counts as beauty.
Neither does as creativity.
More precisely, both creativity and beauty need receivers who appreciate what they are meant to be.
美も創造性も受け取り手(鑑賞者)にゆだねられている。
美はただ美しいと思える人が一人でもいればいいんだけど、
創造性は、膨らませることが必要。
Creativity needs interpretation or the process of developing the idea because creativity often starts as a mere spark of an idea.
whereas beauty only needs appreciation.
というような話を推し先生としました。
それで、話はまたクリエイティビティへと戻って、
JR東日本が水を売り出した話に似たような例があるかな…と思いをめぐらしていたところ、
日本料理などに添える飾りの葉っぱを売り出して、高齢者が働けるビジネスにしたという話。
1980年頃までの町の産業であった木材や温州みかんなどは厳しい局面をむかえていました。1981年には局地的な異常寒波が上勝町を襲い、みかんが枯死し大打撃を受けたのです。その後町内では、軽量野菜や、椎茸栽培など試行錯誤していました。そんな中、当時農協職員だった横石知二(現・当社代表取締役社長)が、町の半数近くを占める高齢者や女性が活躍できる仕事はないかと模索していました。そして、1986年に町の山々にある葉っぱをつまものとして販売しようと発案。ブランド名『彩(いろどり)』として『葉っぱビジネス』がスタートしました。
そこにあるもの(発破だったり、高齢者だったり)を活用してビジネスにするって、
何の無駄もなくて美しい。
ちょうどいい英語の記事も見つかりました。
読解教材としてちょうどよかったです。
覚えたい表現を使っている部分などを書いておきます。
拙訳を添えておきます。
In 1986, Yokoishi was sitting in a Japanese restaurant when he spotted customers taking home the decorative leaves that garnished their food.
1986年、横石(知二)氏は日本料理屋で、客が料理に添えられていた装飾の葉を持ち帰ろうとしていたところを見かけた。
Then a severe cold spell in 1981 dramatically diminished the harvest of Kamikatsu's main crop of mandarin oranges
1981年の強烈な寒波で、上勝町の主要産品であるみかんが大ダメージを受けた。
(spellのこの動詞の意味は「悪いことを招来する」という意味なんですって。)
Yokoishi studied and traveled to nearby Osaka and Kyoto and then throughout Japan at his own expense
横石氏は自腹で大阪、京都、そして日本中に出向いた。
Crucially, more of the town's farming households came on board
より多くの町の農家が参加したのは、その後のよい結果のために重要なことだった。
"Being able to share one's knowledge and experience does wonders for keeping people in good spirits," he points out.
知識や経験をシェアすることは、人がハッピーでいるうえで非常な効果を発揮する、と彼は指摘した。
Yokoishi says the most valuable benefit of the Irodori project has been to give residents a reason to wake up early in the morning
横石氏は、いろどりプロジェクトで最も価値があった点は、住民に早起きする理由を与えたということだと述べる。
give a reason to wake up early...
私は推し先生のことが重なってしょうがないです。
You do wonders for keeping me in good spirits.
You give me a reason to wake up early.
次に先生にThank you cardを送るときにはこのあたりの言葉を捧げようと思います。